ほどよく好感を与えるミラーリング

ミラーリングとは?

心理学におけるミラーリングという言葉、一度は聞いたことがあると思います。
相手の視覚的、また音声的なノンバーバルコード、もしくは相手が頻繁に使っている言葉のパターンなどを注意深く観察して、真似をすることを指す言葉です。
ミラーリングは、コミュニケーションに苦手意識がある方や、初対面でなかなか良い印象を持ってもらえないと悩んでいる方に使える非常に有用な方法と言えるでしょう。

視覚的なノンバーバル行動には、表情や視線などが含まれます。
そして音声的なノンバーバルコードといえば、話すスピードやリズム、声のトーンなどが含まれます。
このような行動は人それぞれみんな少しずつ異なっているので、その一部を真似するということがミラーリングです。

心理学の世界では、相手とコミュニケーションを取っていると表情などの行動が自動的に似ていく傾向があると言われています。
意識的なミラーリングもあれば、無意識的なミラーリングがあると言えるでしょう。

ミラーリングで相手に与える印象

ミラーリングを取り入れることで、相手との信頼関係を築くことができると言われています。
まるで相手を鏡に写したようなタイミングで真似るということが、信頼感や親しみを生み出してくれるのに効果的ということです。

とても仲の良い友人や家族は、お互いにだんだん似てくると言われています。
それは無意識であっても意識していたとしても、ミラーリングをする頻度が増えているからです。
心理的な結びつきが強くなる、つまりこの人は自分をわかってくれる!と思ってくれます。

やりすぎには要注意

ミラーリングは相手との親近感を縮めるのにとても有効なので、合コンや婚活パーティーなどでも取り入れるのがおすすめですが、何事もやり過ぎには要注意です。
ミラーリングをしているということがあからさまに相手に伝わってしまうと、不快感を与えてしまうこともあるでしょう。

「今のアクションはミラーリングだったな」とばれてしまうようでは、逆効果になります。
自分が普段話さないような言葉は使わないようにするなど、いつもの自分となじむ形でのミラーリングを目標にしましょう。

また、相手のネガティブなアクションをミラーリングすることには要注意です。
例えば腕を組んだ場合など、それをミラーリングすると反対に相手を「失礼だ」と怒らせてしまうことがあるでしょう。
時計をチラチラ見る、ため息をつくなどのネガティブなリアクションは、ミラーリングしないように注意する必要がありそうです。

ミラーリングは、心理学的な効果を強く発揮するものです。
ビジネスの場面などではもちろんですが、恋愛にも上手に役立ててみてください。

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